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うん。難しく考えなくていいから、適当に自分のことについて。
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アニエス
「は、はい・・・。えー、私の名前はアニエス。
アニエス・アードベック・アウグスティスというのが本名になります。
ええと…アードベック皇国の嫡子、ということになっています。
…救国、救世の英雄が興した一族の正当な血族でもありますゆえ、絶やしてはならない英雄の血脈に誇りを持って生きています。
今は勇者様に従って、一剣士としてお仕えしている身であります。
勇者…ハル殿は、こちらの世界では一見平々凡々として特に突出したような所も無いのですが、その…、優しいお方だと思います」 |
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まぁ、俺のことはいいんだけどさ。
ーん?アニエスはそれで終わりなのか? |
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クレオ
「んぁーい。
クレオ・クラガンモアー。
あっちの世界では屈指の大魔法使い、と言うことで世の中をせっけんしていたぞ。
雷鳴のクレオとか紫電一閃とか。そんなとおり名も付いてたくらいゆーめーじんだ。
あたしのおかげでアニエスもソフィ達もコッチの世界に来れたんだから、皆もっとクレオに感謝してもいいんだぞ?」 |
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アニエス
「それは…、こうしてハル殿に再会することが出来ましたわけですから…
その…」 |
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あ、あぁ、なるほどね。
ありがとうアニエス、かな。
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クレオ
「そこっ!勝手にいちゃいちゃするなぁっ!ひとが話してる最中なのにっ」 |
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あぁごめん。
…人が地団駄踏む姿って始めてみたぞ。 |
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クレオ
「うーっ、馬鹿っ!馬鹿ハルっ!のくせにぃっ
いいもんっだ。もーっ、ぷいーっ」 |
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アニエス
「クレオっ、ハル殿に馬鹿とは何事だっ!そこに直れ!」 |
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アニエス
「前々からその厚顔不遜な態度、改めさせなければなと思っていたところだ!
いい機会だからそのひねくれた根性を叩き直してくれる!」 |
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ソフィ
「はいっソフィは勇者様の為ならなんだってしますぅ。
え、今はそういうことをお願いしてない、ですかぁ?
…少し残念ですぅ。
ええと、ソフィはソフィ・グレイグースと申します」 |
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ウル
「ソフィ様、ソフィスティア・グレイグースです」 |
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ソフィ
「あぁ!そうでしたぁ。
うふふ、いい子なウルちゃんはなでなでしてあげます〜」 |
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ソフィ
「はいぃ。本名は長いので、ソフィはソフィのことをソフィって呼びますね?
ソフィはとある大きなクランを治める一族でぇ、そこの一番偉い人なのですがぁ、今はウルちゃんニアちゃんと一緒に修行の旅に出ていますのですぅ。
ウルちゃんとニアちゃんはしっかり者なので、二人がいないと大変ですぅ」 |
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褒めてないぞ。
えっと次、ウルとニア。
あれ?ウル、ニアはどこだ? |
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ニア
「あははー、どしたーハルー。
ニアはここだぞー」 |
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はいはい分かったから。
自己紹介してくれないか二人とも。 |
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ウル
「私はクラン長ソフィ様に仕えるしもべが一人、ウル・シュリヒテと申します」 |
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ウル
「…姉さん簡潔すぎます。もう少し説明を付け加えて…」 |
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ウル
「…わかりました。
私、ウルと姉ニアはシュリヒテの一族に生まれた双子の姉妹です。
シュリヒテの一族は代々、クラン長であるグレイグースの一族に仕えてきました。我々姉妹もその宿命どおり、ソフィ様にお仕えしております。
戦闘においては、姉ニアは攻撃面でのサポート、私は回復面でのサポートを得意としています」 |
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ソフィ
「ソフィ様は心優しいお方でありますので、一切を私たちにお任せになられます」 |
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まぁ、その辺は俺も熟知してるからいいよ。
ソフィ、使えないからなぁ戦闘中。 |
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ソフィ
「ウルちゃんとニアちゃんはほんっとうに偉い子だから、ソフィはいつも足を引っ張って申し訳ないのですけれども、二人のことは大好きですぅー」 |
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ソフィ
「わぁい。ニアちゃんも、ウルちゃんもギュってしてあげるぅー」 |
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あぁ、うん了解。ありがと。
豊満な胸に挟まれて苦しそうだ。 |
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次は…、あ、姉ちゃん
向こうで争っていたクレオとアニエスを仲裁してくれたようだ。
流石歩く停戦調停
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和華
「あらハルくん、何か私に用?
自己紹介?うーんと、なんだか恥ずかしいわね。
初めまして、杜氏和華と申します。
こちらのハルの姉でございます。両親が不在の杜氏家を一手に取り仕切っています。 |
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…ある日ハルくんは見も知らずの女の子たちを家に連れてきました。
正直、どちらの馬の骨かしら?と思いもしたのですが、そこは寛容な心を持って当たらせてもらいました。
妄想か虚偽かの判断のしづらい彼女たちの身の上話は、とりあえず今のところ私たちの生活になんらの支障もなさそうなので放置、という処置を取らさせていただいています。
これがもし私の大切なハルくんを誑かすようなことになるのなら、私はいかなる」 |
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いやっ、お姉さん、もう!その辺で結構でございます! |
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和華
「あらそう?まだまだ言い足りないのだけれども…単に肉体だけの関係なら、男の子ですもの大目に見ましょう。
これが、ハルくんのこころを独り占めしたい、ということになるのなら…」 |
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俺も怖いよ…。
でも家事全般何でもやってくれるし、料理も上手いからホントその辺はありがたいと思ってるし、助かってる。
お前らもその辺気を遣ってくれるとありがたいんだが。
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クレオ
「…和華ねぇのごはんは、美味しいからなぁ」 |
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ソフィ
「え?もうご飯のお時間ですかぁ?」
(ぐるるー) |
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杏
「いやぁ、なんだか妙な空気を打破したくて、
自分、吶喊したしだいでありますよっ」 |
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そ、そうなんですか、ありがとうございます久保田先輩・・・。
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杏
「いっやぁ〜、ハル君にそう言われると自分なんだがイイ気分っスよー!」 |
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杏
「あ、自分の自己紹介がまだだったっスね。
自分は久保田杏、ハル君や和華っちと同じ学校の生徒であります。和華っちと同級生なので、ハル君は後輩にあたるッス。
自分は趣味と実益と兼ねまして、学校内に非合法サークル【異端研究会】略してイタ研を主催してるッス。
月一くらいで発行する会報は何気に評判高いので、将来はフリージャーナリストを目指して日々邁進中っす」 |
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あぁ、要は世の中の不思議なこと奇妙なことを、ひがな毎日調べ倒そうっていう集まりだ。
(部員は一人だけだけどな) |
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アニエス
「なるほど、なかなかに意義のある会合なのですね」 |
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杏
「もちろんッスよー!さすがアニーちゃんっ見る目が違う!」 |
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まぁ、確かに会報は面白いが他の生徒たちの認識は、先輩一人から回りしてる研究会って印象で裏では「イタイ研」とか揶揄されてるみたいだけどな。 |
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杏
「え〜?そうだったんスかぁ?自分結構頑張って書いてるですのに…
すわ、しかし自分は明日の自分と不思議だらけのこの世のなかに立ち向かう為!
このイバラロードを歩いていくッス!」 |
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