ここではユーザーの皆さんに作品をより深く知っていただくために、
ハーレム☆パーティーの世界観や設定、用語などを
今作品のヒロインたちがドタバタと紹介していくコーナーです。

第一回
第二回
第三回
第四回
第五回


第五回

アニエス
「こほん、前回はみっともない姿をお見せしました。長きに渡ってお届けしてきました、このコーナーも、いよいよ最終回」
クレオ
「今回はぁ、親睦会だそうだ。要するにネタが……」

「師匠、しーっ! しーっ!」
ソフ
「今回は一緒でよかったわね〜、ウルちゃん。ニアちゃん。うふふ♪ すりすり」
ウル
「やんっ、ソフィ様ったら……いくら親睦会といっても、皆様の前です。『森』の代表として、失礼のない最低限の立ち居振舞いはですね」
ニア
「ガウ、クッキーたべていいか? みんなか?」
ソフィ
「みんなはダメぇ〜、わたしも食べるぅ。あ〜〜ん」
ニア
「ぱくっ」
ソフィ
「お〜いすいぃぃぃ〜〜〜〜っ!」
ウル
「……進行してください」
和華
「そんなに堅苦しく考えなくてもいいじゃない。親睦会でしょう? ねぇ、みんな」
アニエス
「いかにも。しかし、ただ単に皆でお茶など啜っていても意味はありません。ここは、作品に対しての思いをめいめい、語ってみるという趣向は如何でしょう」
クレオ
「ふ〜〜……む?」
アニエス
「そんなに不満か!」
クレオ
「不満ってわけじゃないが、思い……か。余は、ぱぱーっと魔王を倒して、余らの世界に凱旋することしか考えてないぞ」
和華
「そうよね……今までのお話を聞いて、私もやっと事態の深刻さがわかってきたわ。話では、このまま魔王さんを放置しておいたら、私達の世界まで征服されちゃうかもってことだったし」
クレオ
「くふっ! お喜びください、お母様。見事、魔王討伐を果たした暁には、クラガンモア家の地位は磐石。大・大・大魔王使い、雷鳴のクレオの名は永世、語り継がれることでしょう」
和華
「虚栄心オンリー!?」
クレオ
「むっ、人聞きが悪いことを仰らないでください。和華殿」
和華
「そ、そうよね」
クレオ
「大半です」
和華
「………………」
アニエス
「お聞き流しください、和華様。魔女は、他人の功を掠め取るような真似だけはしませんし…私達の目的に反することをしようと言っているわけでもありませんから。ヘタに口出しして、モチベーションを落とさせる必要もないでしょう」

「アニーちゃんは、師匠の扱いが上手っす。ちょっとジェラシー」
クレオ
「いつ、余が姫に扱われた! 厄介ばかりかけられているのは、余の方だ。少しばかり背が伸びたからって、騙されないぞ。短慮も、打たれ弱いところも鼻たれの頃のまんまだ」
アニエス
「わ、私は鼻など垂らしていないっ!」
和華
「まぁまぁ二人とも、こんな場でまでケンカなんて……!」
ニア
「もぐ、もぐもぐもぐっ」
ソフィ
「あむあむあむっ」

「そして、一心不乱にクッキーを貪り食う二匹」
ウル
「匹ですって!?」

「こりゃ失敬っす。二人の無邪気な食べっぷりが、自分、子犬っぽく見えて! むしろ、子犬にしか見えなくて!」
ニア
「ガウ、いぬはいいものだ。あいつらは、あいくるしい」
アニエス
「……はぁ、そうだな。ニアも捨てたものじゃないぞ」
ニア
「ガウ?」
和華
「ほっ。結果的にケンカの仲裁は出来たから、よしとするわ」
クレオ
「ふんっ、お前らも少しは参加しろ。いつもいつもそんなじゃ、このコーナーを見てる連中の中で、いてもいなくても関係ない扱いになるぞ」
ウル
「今、仮定に自らの見解を織り交ぜませんでした……? ちらりと」
ソフィ
「酷いですぅ! 私達だって、頑張ってるのにぃ」
ニア
「そうだ! ソフィはひるねのじかんもへらして、ニアともあんまりあそばないで、がんばってる」
クレオ
「ほぅ、何をだ」
ソフィ
「ん……と、えっとぉ」
ニア
「このまえは、カーテンをとりかえるてつだいをした!」
和華
「そうっ! あれは助かったわ〜、ありがとうねソフィちゃん」
ソフィ
「うふふ〜♪ ほらほら、頑張ってますぅ。えっへん」
クレオ
「おい」
ウル
「仰りたいことはよくわかっていますから、どうか、何も仰らないでください」
アニエス
「その辺にしておけ、魔女よ。平常時のソフィスティアが物の役に立たないのは、今に始まったことではないだろう」

「アニーちゃんも、さりげに酷いっす」
ソフィ
「……いぢいぢ」
ニア
「ガウっ、ソフィのいぢいぢがでた! ソフィをやくたたずなんていうと、しょうちしないぞ」
ウル
「そうです、私達は『森』の代表。アニエスさまの臣下として従属しているわけではないことを、お忘れなく」
アニエス
「勿論だ! このアニエス・アードベック・アウグスティス、グレイグースの一族への敬意と感謝を片時たりとも忘れたことはない」
ソフィ
「そういう、他人行儀なの嫌いですぅ〜……」
アニエス
「どうしろと言うのだ!」
クレオ
「亜人の典型だなっ、自尊心ばかり肥大して……権利を主張する前に、少しくらいは役に立てっていうんだ」
アニエス
「少し黙れ!」
クレオ
「森の民が対等の立場を主張するなら、魔術師連も皇国にはあくまでも協力してやってるだけだ! 命令されてやる筋合いなんかないなっ!」
アニエス
「うぐ……っ」
和華
「中間管理職の悲哀だわ……」

「さしずめ、課長っす」
アニエス
「私が何を間違った? 最善を尽くそうとしているだけではないか……私達は持てる力の全てを結集して、勇者様を盛り立てていかねばならぬというのに……あぁ、全てはまとめるべき私の力不足。申し訳ありませぬ、ハル様」
クレオ
「ほら、打たれ弱い」
和華
「アニエスちゃんは真面目なのよ……お願いだから、あんまり苛めないであげて」
クレオ
「余だって真面目だ!」
ウル
「わたし達だって同じです」
ニア
「なー? はなしはわかった、みなまでいうな」
アニエス
「何をどう理解してくれたと言うんだ……」
ニア
「まおうをぶっころすまでは、なかまだ! きょうりょくしてやっていく。だいかんげいだ。アニエスはつよいから、ニアはたのもしい」
アニエス
「ふ……お互い様だニアよ。「までは」などと寂しいことを言ってくれるな。魔王を討ったその後も、この命ある限り私達は仲間。そうだろう?」
ニア
「ガウ、そうなのか」
アニエス
「聞き返さないでくれ、頼むから!」
クレオ
「ふっ、姫はいつもニアにやりこめられてないか?」
アニエス
「……言ってくれるな」
和華
「なんとなく落ち着いた感じだわ……えぇと、つまり、時にはいがみ合うことがあったりしても、根っこの部分は仲良しってこと? で、いいのよね」

「友情より熱い、仲間と仲間の信頼関係ってとこっすか。で・も……むふり」
アニエス
「?」

「女同士の絆を断ち切るのは、男と相場が決まってるっす。ハルくんのことは、みんなで分け合うわけにはいかないっすよね。その辺はどうするんすか」
アニエス
「な……っ!? 何をばかな。久保田様は大層な誤解をしていらっしゃいます。私達のハル様への敬愛は断じて、男女の情とは性質の異なるもの。魔王を討つという崇高な使命に立ち向かうハル様をお支えして、然る後は……」
クレオ
「婿にとるという算段は、お見通しだ! この女狐め!!」
アニエス
「なんたる侮辱!?」
和華
「ちょ、ちょちょっ、ちょ〜っと待ってみましょうね? そもそもハルくんの気持ちが」
クレオ
「言っとくが、あいつの未来はクラガンモア家の婿になるって話で決まってるぞ」
アニエス&和華
「いつの間に!?」
クレオ
「余は、あんな頼りないヤツは嫌なんだけどなっ! 本人が余にめろめろだから、しょうがない。捨て猫を拾ってやるのに近い感情だ」
アニエス
「人を女狐などと罵っていて、よくもぬけぬけと……!」
ニア
「ガウ? アニエスもクレオも、おかしなことをいう。ハルは、まおうをぶっころしたあとは、ニアたちともりでくらす」
ウル
「ねー? おかしなことばっかり」
クレオ
「待てぇぇ!」
ソフィ
「月日が経つのって早ぁ〜い、私が結婚して子供を産む日がくるなんて〜……やんやん♪ 愛情たっぷり時に厳しく、私、素敵なお母さんになりますぅ」
アニエス&クレオ&和華
「幻想を見ない!」
ウル
「な、何故……和華様まで」
和華
「あらやだ、うっかり本音が……こほんこほん」
クレオ
「この、腑抜けども! そんなことで、魔王を討つことなんか叶うものか。反省しろ、色にぼけた頭に冷水でも浴びて、少しは心身ともに引き締めたらいいっ」
アニエス
「お前が言うな! こちらこそ、歪みに歪んだお前の性根を正してくれる!!」
クレオ
「誰がひねくれ者だっ、ハルみたいなこと言うなーっ!」

「おやおや、藪をつついちゃったっすかね? さて、昔から痴話げんかは犬も食わないなんて申します。どうやら、おあとがよろしいようで」
ちゅどーん、ぼかーん
ソフィ
「嫌ああぁぁ〜〜んっ」
ニア
「ガウっ、クレオがぷっつんした! おぶされソフィ、てったいだ」
ウル
「置いていかないで!?」
ぼかーん
アニエス
「頭を冷やせっ、えぇい……私にテスタメントを抜かせる気か!」
クレオ
「ふんっ、どうせ扱えもしない聖剣を抜いたところで、お前の手が疲れるのが精々だ!」
アニエス
「言ったなああぁぁぁ!」
和華
「アニエスちゃんこそ、冷静さを! 大急ぎで!!」


「魔王との戦いは!? そして、加熱する恋のバトルの行方は……!? う〜ん、気になる。自分、発売が待ちきれないっす」

「出ます、出します! 「ハーレム☆パーティ」ただ今、鋭意製作中」

「待てよ続報! ってなわけで、さいなら〜」

(ずどーん)
ずどーん
和華
「きゃわっ、こら、杏ちゃ〜ん!」

第五回、了